税務署の表敬訪問を受けたこと (2017.11.11)
−偽税理士行為を課税側は非常に嫌がります−
8月も終盤に入った頃、来所予約をされていた税務署職員の方がおみえになりました。
名目は表敬訪問とアンケート、意見聴取ということです。
最初、私はとうとううちも手入れが入ることになったか、内心どうしようと犯人意識みたいなものが芽生えたのですが、
何も隠すものはないので、そのうち何処からでも何でもどうぞという気持ちになりました。
40分位その方と色々なお話しをさせて頂いたのですが、その中でひとつ、偽税理士行為に対して税務署は必ず厳しく対処するという話しが出ました。
以前、私もこういう経験をしています。
ある会計事務所の所長がお亡くなりになりました。
そこの職員が以前の担当先の税務申告書を自分で作成してそのまま提出していたそうです。
その職員は税理士免許を持っていないため、社長が自分が作ったことにして申告していました。
これは偽税理士行為と言われるもののひとつです。
これが発覚し、2名の税務署職員が家の中を調べに来たそうです。
もし又やったら、逮捕して牢屋に入れると言われたそうです。
税務行政をきちんと行うために我々は税理士さんを守らなければならないと言われたそうです。
「そうです」書いていますが、これは私がその職員さんからの伝聞のためです。
ちょっとした経緯があり、私がその数社の法人の決算申告を受任することになり、
その後は何も起きませんでした。
話しが元に戻ります。当事務所にみえたその税務署の方から、
無資格の人が税理士業務をやっているのを見かけたら税務署に連絡してくださいと言われました。
厳しく処罰の対象にするとのことです。それを聞いて、私は国の組織に対して頼もしく感じました。
課税側が税理士を守るのは、資格者が依頼者のために職責を果たすことを期待しているからです。