-固定資産税の評価額と時価-
資産家の方とお目にかかっている時、一体、私の持っている不動産って、幾ら位の価値があるのだろうという話題になることがあります。不動産の本当の時価は、実際に売れた時の売価なのでしょうが、それでは話しになりません。価値を見積もる方法は沢山あります。その金額を知る目的に応じて、どのような方法で算定するかを選べば良いのでしょう。
価値を見積もる一番簡便な方法として、固定資産税の評価額を使う方法があります。一般に、土地については、時価を100%とすると、公示価格が100%、相続税評価額が80%、固定資産税の価格が70%と言われています。新築された家屋の場合には、固定資産税評価額は建築費の60%と言われています。
固定資産税の課税通知書を見ると評価額が書いてありますので、その金額をその比率で割り戻してみたら、大まかな価値が分かりました。各不動産全部を合計してみて、大体こんなものではないですかと私は申し上げました。当たらずとも遠からずのようでした。
また、この際、いわゆる登記簿謄本を先に良く見て、持分はどうなっているかを確認する必要があります。