−ネット上で良く見かける紹介業者さんに初めて会いました−

 私がこういうサイトを公開しているので、1、2週間に一回は、ホームページ関係の業者や顧問先紹介業者から営業の電話がかかって来ます。多い時は一日に数回かかって来ます。

 顧問先紹介業者とは何かと言うと、税理士事務所にお客さんを紹介する対価として税理士事務所から紹介料金を貰う業者です。税理士をお探しの一般の方から見れば、税理士紹介業者です。

 弊事務所では、そういう紹介業者と契約したことがありませんので、紹介業者経由のお客様はいらっしゃいません。どういう方が利用されているのか全然分かりません。

 先日、面白い電話がかかって来ました。ある企業の方が、うちのお客さんが税理士を探していて、たまたまインターネットで私(山本)のことを知ったそうです。それで、そのお客さんに紹介しても大丈夫かどうか私に会ってみたいということでした。何か別のことも話しをされていましたが、そちらは今一つ要領を得ませんでした。その税理士を探しているという会社についての情報は割とはっきり伝えて来ました。
 それで、事務所に来て頂いたのですが、要するに、高額な事務機器の抱き合わせ販売をする顧問先紹介業者でした。せっかく遠くからみえたのに、直ぐ帰って頂いたら悪いので、話しは全部お聞きしました。噂に聞いていた紹介業の一端が分かりました。
 こういうスキームがありますよと勧められたのですが、私にはピンときませんでした。それがもし会計事務所ビジネスとして上手く行くチャンスがあるならば、おそらくこういうことでしょう。

 先ず、お客様から会計事務所へ支払う仮定報酬額は低かったです。あの金額クラスの仕事を自分から引き受けたがる会計事務所は少ないでしょう。私が過去に勤めた事務所では、そんなに安い報酬のお客さんは殆ど見たことなかったですね。会計事務所側は、毎月紹介会社への手数料を払わなければなりません。会計事務所としては同じ仕事をしても、通常より儲けが少なくなります。
 そうであれば、月給のうんと安い職員を採って、彼らの担当件数つまり受託顧問先数を増やせば良いですよね。そうすれば、薄利多売で採算を合わせることは可能になるのではと思います。
 その他に考えられることとして、当初取り決めた報酬の他、後日、各種名目の加算報酬を上乗せして行くことです。また、安く頼んで来る仕事は、どこかで作業を省力化しないとなりませんが、手抜きにも限度があります。その辺、上手な采配が出来る所長なら大丈夫なのでしょう。などと、どうも良くない方向に考えてしまいます。

 でも、そういう業者が現に存在して、実際に活動しているのであれば、それは世の中に必要だから存在し続けることが可能なのではないでしょうか。一概にダメとは言い切れないでしょう。 税理士業界関係紙で税理士が顧問先紹介業者を告訴した記事を読んだことがあります。規制もないし、チェックも受けない民間組織であれば、良心的な会社だけでなく、とんでもない会社があるのは当然のことです。良心的な会社があるかどうかは知りませんが。

 ついでながら、弊事務所は今後も紹介会社とは契約致しません。

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